1万人熱狂!満員御礼の初武道館ワンマンライブ
Penthouse ONE MAN LIVE in 日本武道館
"By The Fireplace"

ライブレポート
文:小川智宏 / 写真:田中聖太郎
3月16日(月)、Penthouse初となる日本武道館公演が行われた。記念すべき一夜を目撃しようと、チケットは追加販売されたステージサイド席を含め完全ソールドアウト。約1万人のオーディエンスを前に、6人のメンバーはサポートメンバーとともに最高のライブを繰り広げた。


オープニングではメンバーのインタビュー映像が流れ、その後ステージにメンバーとパーカッション、ホーン、コーラス、ゴスペルのサポートメンバー、合わせて17人が登場。セッションとともに手を打ち鳴らす。「こんばんは、Penthouseです! 来たぜ、武道館!」。浪岡真太郎(Vo, Gt)の言葉に武道館が沸く。そして「Welcome to the Penthouse」から「Planetary」へ。ホーンセクションの音が華々しく響き渡る。「みんな会いたかったよ!」という大島真帆(Vo)がリードしてのウェーブとコール&レスポンスで会場を一気にあたためると、ステージにいくつも仕込まれたミラーボールがまばゆく光るなか、このバンドの武器であるツインボーカルが炸裂する「ナンセンス」へ。満員御礼の武道館は早くも最高潮を迎えたのだった。

 
「今日に向けてたくさん準備してきました。史上最高のPenthouseを見せられるライブにしたいと思います」という浪岡の力強い宣言が飛び出したMCを挟み、ライブはますます熱を高めていく。「Stargazer」ではレーザー光線と平井辰典(Dr)のスリリングなドラムプレイが武道館を震わせ、かと思えば続く「青く在れ」ではまっすぐなロックサウンドに乗せて客席中でタオルが回る。さらにCateenの鮮やかなピアノから「Minute by Minute」の濃密なグルーヴが始まっていく。曲調やスタイルの幅が広いのはもちろん、1曲の中にもみんなで踊って歌って楽しめるパートと、バンドのアンサンブルに聴き惚れてしまうような瞬間が必ずあるのがPenthouseだ。

 
クールな平井のドラムにどっしりとした大原拓真(Ba)のベース、身体全体で鍵盤を鳴らすようなCateen(Pf)のピアノ、矢野慎太郎(Gt)のギターにボーカル2人の圧倒的な存在感。メンバーそれぞれの個性と技をぶつけ合うような「Live in This Way」をテンション高く届けると、ここでピアノと歌だけで届けるCateenスタイルのコーナーへ。武道館でやりたい曲として、彼のルーツの1つでもあるDeep Purpleの名曲「Smoke on the Water」のカバーが披露される。浪岡は彼らのライブ・アルバム『Live in Japan』を聴いて武道館という場所を初めて認識したのだという。あのリフをCateenがグランドピアノで弾き、浪岡がダイナミックに歌うと、大きな拍手が巻き起こった。続いてボーカルが大島にチェンジし、自分を育ててくれた両親への想いを込めた「花束のような人生を君に」をエモーショナルに歌い上げた。

 
そして再びメンバー全員がそろったステージで、6人それぞれが一言ずつ話すリレーMCへ。浪岡はリハーサルで歯が欠けてしまったという衝撃のエピソードを明かして笑いをとり、

平井は「節目の舞台なので根に持っている事件を」と話し始めた。何かと思えば、バンドのGoogleアカウントのアイコンには長年彼の「渾身の変顔」が使われているのだが、ある日Googleマップのクチコミの中にそのアイコンを発見したのだという。どうやら運用している某メンバーが間違えてバンドアカウントで投稿してしまったらしい。普段会社員としてSNSなどでの発信にかなり気を遣っているという平井は「アカウント複数お持ちの方はお気をつけください」と注意喚起。終始神妙な面持ちと口調で語るその様子に、客席からはたびたび笑いが起きた。大原は前日に見た悪夢(ステージの寸法を間違えてドラムもピアノも載らない、という恐ろしい内容)について話し、会社員として働く矢野は午後休を取ってきた(つまり午前中は普通に仕事していた)ことを告げる。Cateenは武道館の八角形にまつわる発見を報告し、大島は「メンバーが優秀すぎて辛いなと思っている」と告白しながら、ライブは自分が価値を還元できる場だ!と力強く言い放った。

 
メンバーそれぞれの個性あふれる言葉から突入したのは、これまでのPenthouseの軌跡をたどる武道館スペシャルメドレー。「Change the world」に始まり「夏に願いを」まで、これまで彼らが生み出してきた楽曲たちが、MVの映像などとともに届けられる。そしてそんなメドレーに続いて届けられたのが、この日がライブ初披露となる、新曲「一二三」(NHK Eテレアニメ『魔入りました!入間くん』第4シリーズ オープニングテーマ)。曲中に登場する〈満員御礼〉という歌詞は、この日の光景にぴったりだった。このあとライブはクライマックスに向けてさらに熱を増していく。「フライデーズハイ」「一難」とパワフルな楽曲を重ねると、「我愛你」では武道館中を巻き込んでのシンガロングが巻き起こる。そして早くもラストの曲。「…恋に落ちたら」のブライトなメロディが美しい光とともに広がり、再びオーディエンスの歌声が響き渡ったのだった。

 
鳴り止まない拍手の中で始まったアンコールでは、バンドの始まりとなった曲であり、この日のライブタイトルの元にもなった「Fireplace」をスタジオセッションのようなセッティングで披露。歌い終えた大島が「この6人で、そして仲間を増やして、武道館まで来ることができて嬉しいです」と語ると、Cateenがバンド初期のジングルを奏でる。「10年以上、学生のときと同じように音楽ができる。こんなに幸せなことはないですよ」と、最年少の彼も感慨深げだ。さらにこのアンコールでは、夏のアルバムリリースに伴い、12月に東名阪ツアーを行うことも発表。場内は大きな拍手に包まれた。

 
ミュージシャンが夢だと思ったこともなかった、という浪岡。「叶わないとわからないこともあって。僕はずっとミュージシャンになりたかったんだなと思います」。そしてメンバー一人ひとりの名前を呼び、「一緒に夢を叶えてくれてありがとうございます」と感謝を伝える。最後はみんなで「Taxi to the Moon」で盛り上がって大団円。ライブの後には大島がサポートメンバーだけでなくスタッフも全員紹介していた。そんなところにも、愛されるこのバンドの人柄があふれているようだった。
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ワンマンライブ

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in 日本武道館

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文:小川智宏 / 写真:田中聖太郎
3月16日(月)、Penthouse初となる日本武道館公演が行われた。記念すべき一夜を目撃しようと、チケットは追加販売されたステージサイド席を含め完全ソールドアウト。約1万人のオーディエンスを前に、6人のメンバーはサポートメンバーとともに最高のライブを繰り広げた。


オープニングではメンバーのインタビュー映像が流れ、その後ステージにメンバーとパーカッション、ホーン、コーラス、ゴスペルのサポートメンバー、合わせて17人が登場。セッションとともに手を打ち鳴らす。「こんばんは、Penthouseです! 来たぜ、武道館!」。浪岡真太郎(Vo, Gt)の言葉に武道館が沸く。そして「Welcome to the Penthouse」から「Planetary」へ。ホーンセクションの音が華々しく響き渡る。「みんな会いたかったよ!」という大島真帆(Vo)がリードしてのウェーブとコール&レスポンスで会場を一気にあたためると、ステージにいくつも仕込まれたミラーボールがまばゆく光るなか、このバンドの武器であるツインボーカルが炸裂する「ナンセンス」へ。満員御礼の武道館は早くも最高潮を迎えたのだった。

 
「今日に向けてたくさん準備してきました。史上最高のPenthouseを見せられるライブにしたいと思います」という浪岡の力強い宣言が飛び出したMCを挟み、ライブはますます熱を高めていく。「Stargazer」ではレーザー光線と平井辰典(Dr)のスリリングなドラムプレイが武道館を震わせ、かと思えば続く「青く在れ」ではまっすぐなロックサウンドに乗せて客席中でタオルが回る。さらにCateenの鮮やかなピアノから「Minute by Minute」の濃密なグルーヴが始まっていく。曲調やスタイルの幅が広いのはもちろん、1曲の中にもみんなで踊って歌って楽しめるパートと、バンドのアンサンブルに聴き惚れてしまうような瞬間が必ずあるのがPenthouseだ。

 
クールな平井のドラムにどっしりとした大原拓真(Ba)のベース、身体全体で鍵盤を鳴らすようなCateen(Pf)のピアノ、矢野慎太郎(Gt)のギターにボーカル2人の圧倒的な存在感。メンバーそれぞれの個性と技をぶつけ合うような「Live in This Way」をテンション高く届けると、ここでピアノと歌だけで届けるCateenスタイルのコーナーへ。武道館でやりたい曲として、彼のルーツの1つでもあるDeep Purpleの名曲「Smoke on the Water」のカバーが披露される。浪岡は彼らのライブ・アルバム『Live in Japan』を聴いて武道館という場所を初めて認識したのだという。あのリフをCateenがグランドピアノで弾き、浪岡がダイナミックに歌うと、大きな拍手が巻き起こった。続いてボーカルが大島にチェンジし、自分を育ててくれた両親への想いを込めた「花束のような人生を君に」をエモーショナルに歌い上げた。

 
そして再びメンバー全員がそろったステージで、6人それぞれが一言ずつ話すリレーMCへ。浪岡はリハーサルで歯が欠けてしまったという衝撃のエピソードを明かして笑いをとり、

平井は「節目の舞台なので根に持っている事件を」と話し始めた。何かと思えば、バンドのGoogleアカウントのアイコンには長年彼の「渾身の変顔」が使われているのだが、ある日Googleマップのクチコミの中にそのアイコンを発見したのだという。どうやら運用している某メンバーが間違えてバンドアカウントで投稿してしまったらしい。普段会社員としてSNSなどでの発信にかなり気を遣っているという平井は「アカウント複数お持ちの方はお気をつけください」と注意喚起。終始神妙な面持ちと口調で語るその様子に、客席からはたびたび笑いが起きた。大原は前日に見た悪夢(ステージの寸法を間違えてドラムもピアノも載らない、という恐ろしい内容)について話し、会社員として働く矢野は午後休を取ってきた(つまり午前中は普通に仕事していた)ことを告げる。Cateenは武道館の八角形にまつわる発見を報告し、大島は「メンバーが優秀すぎて辛いなと思っている」と告白しながら、ライブは自分が価値を還元できる場だ!と力強く言い放った。

 
メンバーそれぞれの個性あふれる言葉から突入したのは、これまでのPenthouseの軌跡をたどる武道館スペシャルメドレー。「Change the world」に始まり「夏に願いを」まで、これまで彼らが生み出してきた楽曲たちが、MVの映像などとともに届けられる。そしてそんなメドレーに続いて届けられたのが、この日がライブ初披露となる、新曲「一二三」(NHK Eテレアニメ『魔入りました!入間くん』第4シリーズ オープニングテーマ)。曲中に登場する〈満員御礼〉という歌詞は、この日の光景にぴったりだった。このあとライブはクライマックスに向けてさらに熱を増していく。「フライデーズハイ」「一難」とパワフルな楽曲を重ねると、「我愛你」では武道館中を巻き込んでのシンガロングが巻き起こる。そして早くもラストの曲。「…恋に落ちたら」のブライトなメロディが美しい光とともに広がり、再びオーディエンスの歌声が響き渡ったのだった。

 
鳴り止まない拍手の中で始まったアンコールでは、バンドの始まりとなった曲であり、この日のライブタイトルの元にもなった「Fireplace」をスタジオセッションのようなセッティングで披露。歌い終えた大島が「この6人で、そして仲間を増やして、武道館まで来ることができて嬉しいです」と語ると、Cateenがバンド初期のジングルを奏でる。「10年以上、学生のときと同じように音楽ができる。こんなに幸せなことはないですよ」と、最年少の彼も感慨深げだ。さらにこのアンコールでは、夏のアルバムリリースに伴い、12月に東名阪ツアーを行うことも発表。場内は大きな拍手に包まれた。

 
ミュージシャンが夢だと思ったこともなかった、という浪岡。「叶わないとわからないこともあって。僕はずっとミュージシャンになりたかったんだなと思います」。そしてメンバー一人ひとりの名前を呼び、「一緒に夢を叶えてくれてありがとうございます」と感謝を伝える。最後はみんなで「Taxi to the Moon」で盛り上がって大団円。ライブの後には大島がサポートメンバーだけでなくスタッフも全員紹介していた。そんなところにも、愛されるこのバンドの人柄があふれているようだった。
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